| とかく「何も考えていないだろう!」と言われる私ではあるが、何を考えたらいいのか考えているのだ。そんな私の「休むに似たり」の独り言。 |
*すぐに出来るもの。
お客さんによく聞かれることで「すぐに出来るものは何か?」というのがあるが、私にとってすぐに出来るのは寝たふりか死んだふりぐらいだ。
だいたい「すぐに」というのはどのくらいの時間を想定しているのだろうか?以前買った缶コーヒーに「開封後はすぐにお飲みください」と書いてあったので慌てて飲み干した記憶がある。
*キノコの季節。
「実りの秋」というぐらい秋は美味しいものがたくさんある。山国信州ではとりわけキノコが、山は言うに及ばず、スーパーのキノコ売り場にも出回るのだ。毎年、きのこを採りに行って遭難したり、採ってきたキノコで食中毒になる人もいるのになぜそこまでしてキノコが食べたいのか、キノコが嫌いな私には理解できないところだ。
人が獲ってきたキノコは信用できないし、自分が採ったキノコはもっと信用できない。マツタケを採ってくる達人もいるようだが、本当にマツタケなのか?マツタケのにおいがするエリンギではないのか?マツタケにそっくりのベニテングタケではないのか?食べるのはやめて私の店の前に捨てた方がいい。
*私は変人ではない。
なぜか私を変人だと思っている人がいるらしいが、私は変人ではない。
確かに私の周りには変人が多い、いや、私以外は変人だといっても過言ではないが、私は変人ではない。
世の中変人ばかりなのに「この金を使ってくれ(もらってくれ)。」と私に言ってくれる人に会ったことがないのはなぜだろう?
*わけのわからない犯罪多発!
最近の犯罪は常人の理解を超えたもの、残虐なものが多い。
「ムシャクシャしていたので誰でもいいから殺そうと思った。」などと加害者の動機を伝えているが、「誰でもいい」というのは嘘だろう。「(自分より)弱そうな者なら誰でもいい」が正直なところだと思う。その証拠にプロレスラーなどの格闘家が襲われたという話は聞かない。
私は一見ひ弱そうに見られるが、実は頑強なのだ、よく覚えておいてもらいたい。
*勢力の強い小型の台風?
台風は大型のものの方が勢力も強いものと思っていたが、そういうわけでもないらしい。今回の台風は小型で強力だ。
(友人)「この前の台風は日本列島がスッポリ入るくらい大きかったなぁ。」
(私)「今回のは小さいらしいぞ。」
(友人)「小さいとは言ってもこの進路なら直撃だろう?」
(私)「そうでもないさ、半径10メートルくらいなら被害は隣町だけですむ。」
(友人)「なるほど・・・その可能性も捨てきれないな!!」
*すべては想定の範囲内です。
経営者たるもの いかなる事態に陥ろうと平然として「想定の範囲内です。」と言えるようでなくてはならない。しかし現実は「こんなに忙しい(閑)とは思わなかった。」「まさか雨が降るとは思わなかった。」「私がオヤジ(オバサン)になるとは思わなかった。」などなど「想定の範囲外」の事態だらけなのだ。
しかしながら「すべて想定の範囲外になる」という事態も私にとって想定の範囲内なのだ。
*心の準備
仕込みはもちろん大切だが、心の準備も大切だ・・・・と思っているところへお客さんが来る。
「ま、まだ早い!心の準備が出来てないぞ。」と思いつつ
「いらっしゃいませ。」と言う。するとさらに体の力が抜けていくのだ。
ちょうど相撲取りがまわしを締めている途中で土俵に引きずり出されたようなものだ。
昼寝をしていたら突然たたき起こされて「今からF1のレースに出場しろ。」と言われたようなものだ。
「まずい!モチベーションを奮い立たせ、コンセントレーションを高めなくては・・・・(私はカタカナ英語を使うのは嫌いだ、意味が解からないから。でも、一流のプロになったような気がするではないか。)」と、気合を入れようとするのだが、こういう時に限って力は抜ける一方で「このままでは立っていることさえ困難だ、病気かもしれない。」と思いながら仕事をしてきた。
お客さんの顔を見てから心の準備をするのはやめだ、オーダーを聞いてからにしよう。
*わがままなお客さん
店が混雑しているときに限ってうるさく注文をつけるお客がいる。この手のお客は「オヤジ」に多いが、おそらく同伴者の前で自分の威厳を示したいからではないかと推察される。
日ごろ職場や家庭で上司や妻から威厳を示され続けてきた反動が飲食店に来ると出るためと思われるので、同情の余地もあるが、「すぐに食べたい」「すぐに飲みたい」「帰りたくない(すぐ帰りたい)」「テレビが見たい」「眠くなった」などなど、まるで保育園児だ。こんなわがままなオヤジがいるとは知らなかった、私以外に。
*そんな経験があるのか?
ローカルな話題で申し訳ないが、長野、群馬県境の浅間山が噴火した。テレビでは地元の人にインタビューをしていたが、大概の人が「ドーンというガス爆発のような音がした」と言っていた。本当にそんなに多くの人がガス爆発を経験しているのだろうか?
これと似たことは他にもある。「**の腐ったような匂い(味)」、「極楽(地獄)のようだ」などと言うことがあるが、本当に腐った**を嗅いだことがあるのか、食べたことがあるのか?極楽(地獄)に行ったことがあるのか? まったく世間の人の言うことはいいかげんだ。
当店のお客さんが「中国の高級レストランで食べたようだ」と言うのを聞いたことがない。
*重なる
何が重なるのかといえばお客さんの来店である。「団体さんのお着き〜!」かと思えば3組、4組が同時に来店などということがある。
ランチタイムは3時間、夕食時は3時間半の営業時間があるにもかかわらず、来客は20〜30分の間に集中してしまう。世間の人々がこんなに規則正しく食事の時間を定めているとは知らなかった。営業時間は昼夜1時間ずつでいいかもしれない。
*予想は必ず外れる
どんな仕事にも準備は必要である。スポーツ選手ならばウォームアップをし、精神集中をするだろうし、サラリーマンならばスーツを着てネクタイを締め、5時以降のすごし方に腐心するところだ。
信じてもらえないかもしれないが、私も寝起きのまま厨房に立ち「開店」しているわけではない。食材を仕入れ(入念に吟味を重ね、業者の納品リストから安易に注文する。)、食材によっては下味をつけたり、下煮をしたり、切ったり切断したり包丁を入れたりもする。
ここで問題なのはその日(週)の来客数の予想だ。閑な時に沢山仕込んでもロスが出るし、忙しいときに仕込み量が足りないともっと困る(裏口から逃げる羽目になる)。今までの経験から私が「忙しい」と予想したときは「閑」だという法則が発見されている。その逆の場合も成り立つと証明されているのだ。
必ず逆を言い当てるのだから的中率100%といえるのだが、「忙しい」と予想して仕込みをせず昼寝しているのはかなり勇気がいるものだ。そこで順当な予想をするために「閑」と予想したと見せかけ「忙しい」と予想してみたり、「忙しい」と予想したと見せかけ「閑」と予想してみたり、さらにスキを見て「やっぱり忙しい」と予想してみるなど、仕事をする暇がないほど忙しいのだ。
*持ち込みはご遠慮願いたい
大概の飲食店、施設などでは「お持込ご遠慮ください」ということになっていると思う。(遠慮しないと言われると困る。)うどん屋に手打ちうどんを持って行ったり、ラーメン屋にカップめんを持ち込む人はいないだろう。
さすがに当店にも麻婆豆腐や酢豚を持ち込む人はいないが、お新香の盛り合わせ、煮物、各種ドリンクなどお家自慢の手料理を持ち込む人がいる。一部の「オバサン」に限られるが、オバサンばかりの宴会のときはテーブルの上に当店の料理を置くスペースはない。だからと言って料理を出すのをあきらめるような私ではないが、次回からはメニューを書いて渡すから、それを作って持ってきてくれ。
*ホームページの更新は難しい
「ホームページが更新されていない」との苦情が寄せられるが、ホームページの更新は非常に困難な仕事であることをご理解願いたい。困難の理由をざっと数えてみたが1,852項目にも上った。その中で特に重要と思えるもの5つを紹介しよう。
1.更新の用意をしていると眠くなる。
2.パソコンに向かうと眠くなる。
3.春秋は気候がいいので眠くなる。
4.眠くなると寝てしまう。
5.夏冬は更新には不向きな気候である。
などの理由により、当ホームページは更新を控えている。
*完璧を目指す(そのU)
失敗の原因を徹底的に30秒ほど追求した結果、「落ち着きがない」「慌てる」「動揺しやすい」「適当である」「責任感がない」など、取るに足らないわずかな性格上の欠点が浮かび上がってきた。(この欠点を除けば私は完全無欠である)
特に「落ち着きがない」とは周囲の者からもたびたび指摘されるのであるが、「子供じみている」「幼稚だ」などの意見も、ごく少数だが10人中8人くらいに指摘されている。子供の頃は泰然自若とした少年だったような気がするが、歳をとるとともに落ち着きや自信を失い(金も)今では小学生に間違われるほどだ。
以上のように失敗の原因が解明された現在、私はチャーハン一つ作るにしても、慎重にあらゆる角度から検討に検討を重ね、満を持して失敗するに至ったのである。
*賞味期限とは
最近の食料品には「賞味期限」又は「消費期限」というものがある。これはいずれも「美味しく食べられる期間」ということらしいが、賞味期限が複数日にわたる場合、期間内の味の変化は保証されないのだろうか?期限とされた日を一日過ぎた途端「不味く食べられる期間に入りました」というのは無責任ではないかと思う。
もちろん当店の料理にも賞味期限はあるが、出来上がった瞬間に切れるものが多い。
*当店は料理が出るまでに時間がかかる。
これは「料理人が私一人だ」という事に因るが、最近もっと重大な原因があることに気がついた。それは「料理人が私だ」という現実だ!
これでも速く料理を出せるように血のにじむような努力を毎日3分間くらい重ねている。例えば「ピーマンを切りながらチャーハンを炒める」、「従来の倍の速度で動く」などだが今のところ、ことごとく失敗している。
「倍の速度で動く」というのは物理学的、解剖学的、文化人類学的などの見地からも不可能のような気がする。残された手段は「同時にいくつかの仕事をこなす」というものだが、「風呂に入りながら葬儀に出席する」、「食事をしながら歯を磨く」など、日常生活においてさえ困難を極めている。唯一「仕事をしながら居眠りをする」は成功している。(逆は不可)
*私は完璧を目指している。
完璧を目指すがゆえに失敗が多いともいえるが、完璧な失敗作も多い。「素材選びに失敗」「味付けに失敗」「盛り付けに失敗」などだが、いっそ皿の上に何もなければ完璧な料理といえるかもしれない。
とは言っても、中華以外ならもっと上手く作れるような気がする。うどん、パスタ、天ぷら、カレーなどだが、とりわけ冷食、インスタントものには自信がある。
*私はよく失敗をする。
これは営業日に限り体調が悪いせいかもしれないが、プロの証でもある。「プロがなぜ失敗ばかりしているのか?それじゃプロと言えないではないか。」と思われるかもしれないが、大相撲の力士を思い出して欲しい。8勝すれば勝ち越し、15戦全勝など横綱でもかなり難しいのだ。さらにプロ野球選手は3割打てればプロの中でも一流といわれる、後の7割は失敗だ?
*私は料理人には見えないとよく言われる。
ハリウッドスター、副操縦士、アラブの王子、宇宙人などに見間違えられることがあるが、なんといっても医者に間違えられることが多い。特に医療用の白衣を着ているときがそうだ。
こういう間違いを犯す人々に限って私の作った料理を一口食べるとさらに疑いを深め、私を料理人と認めたがらない。
| 戻る |